今日の午後、周辺4市で大規模停電がありました
私が某所7階にエレベーターで着いて、ドアから出た瞬間でした。
フロアが突然暗くなり、最初はこのビルだけの停電かと思ったら、
ガラス張りの窓から外を見ると、スーパー、オフィス、道路の
信号が すべて消えていてたいへんな事態になっていることが
わかりました。
乗りこもうとしていた人々と私とで、「乗らなくて良かった!」
「降りたばかりでよかった!」と安堵の声を掛け合いました。
あの時は一人だったので、もし閉じ込められていたら、と思うと
ぞっとしました。
ここまで読んで、なんだ、だまされたとお怒りになりませんように。
これで話は終わりませんよ~
しばらく待っても停電したままなので、今日はやめよう、と決断し
下に降りることにしました。
スタッフ誘導のもと、いつもは知らない秘密の通路を通って
非常階段へ・・・と思ったら、
非常用エレベーターがあるのでそれに乗ってください、
と言われました。
うんうん、自家発電してるんだな、楽ちんでいいや、と思い、
若い男女のスタッフさんと私ともう一人の女性の4人で乗りました。
ドアが閉まり、少し降りた途端、ガタンと急に止まりました
はい、その瞬間、私はちょっとうれしい気持ちになったことは
否めません。
・・・むふふ、いつも遠くから見ていた存在の、憧れの男性
スタッフさんも一緒だ~
・・・という気持ちはそこまでで、中は真っ暗だし、非常用外部連絡
ボタンを押しても反応なし。
もう一人の女性は、
「困ったなぁ、これから仕事なんですぅ」って長期戦を覚悟している
様子。
でも、こういうときに便利なのが携帯電話なんです。
ところが女性スタッフさんが管理の人に連絡しても電話中で
いっこうに 通じません。
先の女性は家族か誰かに電話して、「エレベーターに今閉じ込められているの~」と
SOSもどきの困り声を出すので私も不安が倍増しました。
時はどんどん過ぎ(後から考えるとそんなに経ってなかった
みたいです)
このまま下にドスンと落ちたらどうしよう、なんて怖いことばかり
考えるようになりました。
どうしたらここから出られるのだろうか・・・
私はふと思いついて「エレベーターの管理会社に電話したら
どうですか?」と言いました。
こういうときにさらに便利だったのが携帯電話の明かりです。
4つの携帯であちこちを照らして、電話番号を見つけました。
女性スタッフが電話をしたら通じて一安心。
「今停電でエレベーターに閉じ込められています。」
「機械の番号は・・・」「4人です」と言っているうちに
パッと明かりがついて最寄りの階の5階で止まってドアが
開きました。
私は「また止まると怖いのでこれからは階段を降りましょう。」と
提案しました。
そのまま落ち着いて少し待っていれば会社に連絡しなくても
すぐに動いたと思います。
冷静な判断ができたと自画自賛したのですが、いちばんパニックに
なって いたのは私かもしれません
あわてず騒がずの態度ではいたつもりですけどね。
後から考えたのですが、こういうときは非常用と言えども
エレベーターは 使わないで階段を降りるのがいいですね。
怖かったけど貴重な経験をしました。
(トイレに行きたい時じゃなくて良かった~)