サンフランシスコからラスベガスへはUSエアー、という初めて聞いた
名前の航空会社を利用しました。
所要時間は1時間半なので、東京から北海道や九州へ行くような
感じでしょうか。(アメリカって広いですね!)
搭乗券には座席番号のほかにZONE番号(1~5)が記されていて、
この番号が大きい順(奥から)に乗り込みます。
アメリカ人はアバウトで、隣り合う席の私たちの搭乗券のZONE番号が
違っていましたが、その場合は、番号が若い方がアナウンスされたら
一緒に乗ってくださいとのことでした。
ははーん、順番に乗り込む理由がわかりました。
機内は通路が一つで、左右に3席ずつ座席があります。
ふくよかな人が途中で荷物を棚の上に載せ始めたりしたら
どんどん詰まってしまいますものね。(日本の国内線でも通路が一つの
機種では、同じような搭乗方法を採用しているところもあります。)
さすがアメリカならではの工夫!、と感心したのが、座席の間の肘掛け
をあらかじめ全部はね上げてあったことです。
ふくよかな人とそうでない人とで3人分のスペースの中でやりくりしてもらう
のですね。
でも、ふくよかな人×3だったら?と心配しましたが、そこはCAさん
の機転で、前後のほっそりした人と席を交換したりするのでしょう。
知らない人と体がべったりくっつくというのは慣れていないので、席に
つくや否や、私はちゃっかり肘掛けを倒しました。
ふくよかな人が隣に来ないことを祈りつつ。
CAさんは、おばぁちゃまと言ってもよさそうな大ベテランが多いです。
非常口付近に、英語がしゃべれない外国人が座っているのをすぐに見抜き
(私の目にはアメリカ人と区別がつかないけどなぁ)、「はい、こことここの席、
交換ね」と実に手際良く指図します。
珍しく、ブロンドヘアの若い美人のCAさんもいました。
おー、日本みたいだ・・・でも、○ALとか○NAのような微笑み満面の
サービスを期待してはいけません。
乗客が座席に着くと、そのヤングCAさんは腕組みをしながら
しかめつらでシートベルトなどのチェックをしていきます。
キャビンの荷物を確かめるときも、ババンと乱暴な動きをします。
乗客に話しかけるときの顔つきも怖い怖い。
不機嫌そうに仕事をしているのを見るのは気分のいいものではありません。
こんな人は日本だったら、即クビですよね~。
さらにこの機内で驚いたのが、飲み物がすべて有料だってこと。
一応機内誌と案内モニターでは有料、と情報が提供されていますが、
そんなの気付かない人も多いですよね。
普通に「飲み物いかが~」とカートを押して来たので、一番前の席の
人がジュースか何かを頼みました。
おや、あの人は有料なのを知っているのかな?
CA「2ドルです。」
・・・何を言ったかわからないけど、乗客は急に断ったようです。
やっぱりね~。
でも、私の隣の席の、ふくよかではなくてほっとしたけど香水ぷんぷんの
おばさまはワインを頼んで7ドル払っていました。
USエアーは経営不振でどこかと合併か資本提携をして建て直した
航空会社なので、サービスもCAもこんなものなのかな。
ふくよかな乗客がかなりのパーセンテージを占め、機内がめちゃくちゃ
狭く感じた1時間半の旅でしたが、無事に着きました。
と書きたいのですが、ラスベガス上空は真っ青な晴天なのに着陸直前に
乱気流注意報が出て、大揺れしました。
2時間くらい遅れてのラスベガス到着でしたが、これでも現地の
ガイドさんに「みなさん、ラッキーでしたね♪」と言われたのです。
<つづく>