サンフランシスコとラスベガスの国内線ターミナルでいろいろと興味深いことがありました。
★厳しい?手荷物検査★
アメリカではテロ対策のために保安検査が厳しいと言われますが、実際は?
まず、機内持ち込みの液体に関してですが、
国際線は20センチ×20センチの透明袋に入るだけの液体(コンタクトレンズの保存液、目薬、歯磨き、口紅←液体?)しかも容器は最大100ml、と結構厳しい規定があり、アメリカの国内線も同様と聞いてました。
私はバッグからその袋を出して手荷物検査を受けました。
でもアメリカの国内線では周りのアメリカ人でそんなことをしている人はいませんでした。
ただし、金属探知のほうはご熱心で、成田ではひっかからなかったような男性のベルトに機械が敏感に反応します。
サンフランシスコでは、機械で引っかかった人はさらにハンディタイプの探知機で体中探されます。
かわいそうに、車椅子のおばぁちゃまが降ろされて、たぶん骨折の手術で足に金属が入っているのでしょうが、何度も探知機をあてられていました。
ラスベガスでは、私たちの列の前後にはいなかったはずのアジア系(日本人ではない)おばちゃまがずーずーしく私たちの前に割り込んで、ずっしり重そうな黒い大きなバッグをベルトコンベアに置きました。
手荷物が機械を通過する際、案の定引っ掛かりました。
係員が「バッグを開けてコンピューターを見せてください。」と言いました。
ええっ?このおばちゃまって、コンピューターには全然縁のなさそうな顔と格好なのに、なんかあやしい。
ひょっとして、同じような顔つきの私たちと一緒のふりをして、ちゃっかり荷物を載せたのでしょうか。
男性であるうちの夫の荷物と思わせる!
人間用の検査機を通過後、へんな人だったねぇ、と言いながら私はジャケットのポケットになにげなく手をつっこみました。
・・・コインがじゃらじゃら・・・
なんでこれが機械に反応しないの?
結構節穴だらけの手荷物検査でした。
サンフランシスコとラスベガスの両空港で検査を終えて、日本の空港はなんて親切なんだろう、とつくづく思いました。
・日本→ 荷物をベルトコンベアに置く時や受け取るときに、係員が「ご協力ありがとうございました」と言いながら手伝ってくれる。
・アメリカ→ 荷物を置くトレイは自分で準備と片づけをする。受取りをぐずぐずしてるとどんどん荷物がたまってしまい、検査が滞る。でも係員は誰も手伝ってくれない。だいぶ前から靴を脱がされるので、素足や靴下のまま汚い床を歩くのに抵抗がある。
★サンフランシスコの国内線ターミナルにて★
アメリカの飛行機はバス感覚で利用されている、と聞きます。
頻繁に飛び立つので、出発時刻も14:28など中途半端な数字だったりします。
で、手荷物検査後の搭乗口までの通路には、これから飛行機に乗るとは思えないようなみすぼらしい身なりの人々が何人も床に座り込んでいました。
犬もキャリーに入れられずに人間と一緒に普通にお散歩しています。
ターミナルビルがとても古くショップもさびれた感じで、普段着然の人々が座り込み、犬が闊歩している・・・まるで、ちょっと危険なダウンタウンの路上のような光景でした。
日本では、ペットショップでもない限り、建物内ではペットはキャリーに入れて運ぶか抱きかかえるのがマナーでしょう。
賢明なかたはもう気づかれたことでしょうが、アメリカではペットは飼い主と一緒に機内に入れるのです。
私たちが搭乗を待っていた時に、折り返し便が到着してぞろぞろとビル内に入って来た人にまじってワンちゃんも歩いていました。
ここはビル内なのにほんと、外と間違えてしまいそうです。
以上、国内線の様子を書きましたが、雰囲気が伝わったでしょうか?
日本てほんとうにきちんとして、清潔なんだなぁ、と思いました。
これからアメリカの国内線を利用するかたの参考になれば、さいわいです。